少女たちによるバンド少年漫画アニメ！「ぼっち・ざ・ろっく！」レビュー

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皆様こんにちは！アニオタです。本日は、2022年10月より放送された、はまじあき原作、CloverWorks制作の「ぼっち・ざ・ろっく！」のレビューをいたします！
今回はネタバレは控えめです！最後までぜひ読んでいってください！

「ぼっち・ざ・ろっく！」のあらすじ

後藤ひとりは動画投稿サイトで評判のギタリストギターヒーローの名で活動する少女だった。その一方で彼女は、重度の人見知りでコミュ障であるため、バンド活動や文化祭ライブに憧れつつも、音楽のパートナーどころか友達すら作れないまま中学を卒業する。
高校生になってからある日の帰り、自分が所属するバンド「結束バンド」のギタリストを探していた伊地知虹夏にギターを持っているところを見つけられたひとりは、強引にギタリストとしてバンドメンバーに加えられて、ライブハウスで演奏することになる。念願のバンド活動ができるようになったひとりだったが、人前での演奏やセッションでの演奏に慣れていないため実力を発揮できない。それでもバンドメンバーの山田リョウ、喜多郁代と共に、ひとりは次第にギタリストとして成長していき、ライブハウスでの演奏などの他、学校での文化祭にも「結束バンド」のメンバーで参加して演奏する。
Wikipediaより引用

映像について

制作は、最近ではもうこの社名を見ると安心感がありますね。CloverWorksさんです。
直近ですと、Eveさんの「白雪」のMVがとても印象的でした。「ブラックナイトパレード」の主題歌ですが、すごいギャグ作品なのにあの曲・・・！贅沢・・・！（個人的感想です）

もともととても美しい映像を作る会社ではありますが、MVだとアート性がとても高まりますね。週アニメでのアート性の高いものはたくさんありますが、オリジナルの作品でない限り原作と地続きのコンテンツとして消費されて、アニメーションだけを評価するというのはなかなか難しいと感じます。

数年前にufotableの社長の脱税騒動の際に「最初から赤字と分かっているアニメの仕事を受けるのはもうやめました」のような発言があったようですが、原作ありきの作品だと、その作品の人気によって売り上げの良し悪しが左右されてしまって、制作会社では操作できないところで赤字になってしまうからそういう仕事はしたくないということなんだと解釈しています。

対してオリジナルの作品（MVも含む）だと、万が一失敗した場合も制作会社自身の責任になって、制作会社としてもやりやすいのかもしれません。

・・・なんか話が脱線してしまいましたね。最近はアート性が高いアニメーション制作会社が増えてきたなぁとしみじみと思ったのでした。週アニメ、たくさん放送してくれるのはとてもうれしいのですが、それでアニメーション業界の首が閉まっていくなら、もう少し数を減らして、制作会社を知ってもらうために原作ありきのアニメを利用して、制作会社のオリジナル作品のほうに重きを置いてそちらで結果を出すという流れのほうがいいのかなと・・・。アニメ業界にすたれてほしくないので、どうにかならないのかなぁと思いました。

「ぼっち・ざ・ろっく！」の感想

美少女漫画と侮るなかれ。少年漫画好きも楽しめる熱量のある作品

「ぼっち・ざ・ろっく！」はいわゆる「きらら系」作品です。きらら系といえば、やはり美少女。且つ、日常を描くものが多いかなと思います。

「ぼっち・ざ・ろっく！」もぼっちちゃん、虹夏ちゃん、リョウさん、喜多ちゃんの4人で構成される結束バンドを中心に描かれますが、日常を覗き込んでいるというよりは、ライブに向けて4人が切磋琢磨している様子を見ている、という印象が強いです。

これって、スポーツアニメやバトルアニメを見ている感覚にとても近くて、よく言われる週刊少年ジャンプの作品の構成要素の「友情・努力・勝利」が全部詰まっている作品だなと感じました。

勝手に2期があるものだと思っておりますが、原作を読んだ感じ、2期のほうがよりその要素が強くなるのかなと感じます。2期！！！！！待ってますよ！！！

陰キャの心がわかりすぎている作者

気分を害されたら大変すみませんが、はまじあき先生は陰キャだった方なんですかね？（おい）それくらい陰キャの理解度が高い・・・！

私アニオタも陰キャのコミュ障（言い方）なわけですが、そもそも接客が無理なのにやらされて且つお客さんと目を合わせなきゃいけないなんて・・・おしまいだ・・・。

一般的なコミュニケーション能力を成長とともに身に着けてきた方々にとっては、今作でのぼっちちゃんの性格はギャグ要素として見られているのかもしれませんが違いますよ！！本物の陰キャも本当にこうです！！！

・・・謎に熱くなってしまいましたが、比較的個人の心情や葛藤が多めの作品ですが、ぼっちちゃんの引きこもり根性描写がクスっと笑えて良いアクセントになっていると感じました！

結束バンドのメンバーの名前に既視感！アジカンじゃん！

結束バンドのメンバーの名前、なーんか聞いたことあるなと思ったんですよ！！

後藤ひとり⇒後藤正文
伊地知虹夏⇒伊地知潔
山田リョウ⇒山田貴洋
喜多郁代⇒喜多建介

じゃないですか！完全にASIAN KUNG-FU GENERATION！！伊地知とかなかなか聞かない苗字ですしね！すごく印象に残っておりました！
ぼっちもゴッチから来てるんですね！めちゃくちゃ合わせに来てる！

スローループ！！！！スローループだ！！！

スローループのひよりちゃんと小春ちゃんが映っておりましたね！人物とではなく、オタクグッズとしてですが笑

スローループにも結束バンドの面々が映っておりましたよね！こういう相互コラボ（？）、すごくちょっとしたことですけど見てる人はテンション上がっちゃいますよね！

スローループは依然レビューしておりますのでよかったらこちらの記事もどうぞ！

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一番好きなキャラクターは「後藤ひとり」ちゃん

一番好きなキャラクターは「後藤ひとり」、ぼっちちゃんです！少し極端なところもあるかもしれませんが、共感できるところしかない・・・！

陰キャの鬱屈した部分が煮詰まりに煮詰まりぐっずぐずになったような性格ですが（おい）、ぼっちちゃんのいいところって、他人の気持ちをしっかりとくみ取って、たとえ自分には慣れないことであってもしっかりとその気持ちに答えようとするところだと思うのです。

引っ込み思案な方々って、やはり人とのコミュニケーション自体を避けてしまうことが多いと思うので、他人の意思を汲むのもなかなか難しいんですよね。こういうのは経験を経て成長するものと思いますが、それ自体も避けちゃって、たまに来たコミュニケーションの場で失敗してトラウマになって・・・みたいな負の連鎖が・・・。

こういうことを考えますと、ぼっちちゃんはコミュニケーション能力自体はめちゃくちゃ高いんじゃないかなって感じました。そしてちゃんと成長もしていっている。テレビに出てたバンドマンのように、インタビューされても緊張しなくなる日も近いぞ！！ファイトだぼっちちゃん！！