皆様こんにちは!アニオタです。本日は、2017年に放送された、オノ・ナツメ原作の「ACCA13区監察課」のレビューをいたします!
今回はネタバレ控えめです!最後までぜひ読んでいってください!
「ACCA13区監察課」のあらすじ
かつて、12の地区による一斉クーデターが起こり、各地区ごとによる自治が認められた経緯があるドーワー王国は、現在13の自治区から構成されている。クーデター後、警察、消防、医療機関などを傘下に置く国家行政機関・ACCA(アッカ)が設立され、その監察課は各自治区のACCA支部の業務が適正に遂行されているかを監視していた。”もらいタバコのジーン”の異名を持つ監察課の副課長ジーン・オータスが、いつものように首都・バードン市のACCA本部に出勤すると、ACCA5長官会議で「監察課の廃止」が決定していた。突然の決定に困惑する本部局員たちを後にして、視察へ出発したジーンは、ACCA支部の巡査による不正と、ACCA本部監察課員の隠蔽を見抜き摘発する。監察課の不祥事で組織解体に拍車がかかると思われたが、不正を見抜いたのも監察課であるため、その重要性が再認識され監察課の存続が決まった。監察課廃止を強く主張してきたグロッシュラー長官は、この件でなぜか存続派に転じる。グロッシュラーはジーンにとある疑いを抱き、内務調査課に密かにジーンの調査を命じる。調査を行うのは、内務調査課の覆面局員「クロウ」こと、学生時代からのジーンの親友ニーノであった。
Wikipediaより引用
映像について
アニメーション制作はマッドハウスです。マッドハウス、めちゃくちゃ昔からありますよね。最近は週アニメでも高いクオリティが求められるようになってきましたが、マッドハウスはちゃんと時代に順応して一定のクオリティを保ち続けています。
「ACCA13区監察課」の映像についてですが、作品自体がすごく大人なかっこいい話なので落ち着いた雰囲気なので、映像についても、激しいアクションシーンとかがあるわけではありませんが、その代わりジーンのタバコを吸う動作など、キャラクターの所作の表現にとてもこだわりを感じます。話的にも煙草が重要なアイテムではあるので、アニメーションでも煙草というキーアイテムの出てくる場面には注力されたのではないかと思います。私アニオタはタバコを吸ったことはございませんが、タバコを吸っているしぐさはすごく魅力的に感じますし、今作はアニメーションですが実際に吸っている人を見た時と同等、またはそれ以上に蠱惑的な雰囲気が漂っていたように感じました。
「ACCA13区監察課」の感想(ネタバレ少しだけあり)
広げた風呂敷はしっかり畳まれている
大多数の原作ありのアニメーション作品は、連載が人気絶頂の間にアニメになって、連載が終わってないので最後のほうはアニメーションオリジナルになって「そういえばあれはどういうことだったんだ・・・?」みたいな現象が起こりがちですよね。アニメオリジナル展開ももちろん良いと思うのですが、視聴者が消化不良で終わってしまう作品も多々あるかと思います。
そのような作品に対して、今作「ACCA13区監察課」は完結した原作を全12話でアニメーションにした作品なので、張られた伏線はすべてしっかりと回収されています。ジーンがなぜクーデターの中心にいるのか、ニーノがグロッシュラー長官以外に誰に連絡を取っていたのか、クーデターの本当の目的など、見終わった後とてもすっきりした気持ちになる作品だと思いました。後述しますが、ニーノの色々な伏線はだいぶびっくりしました・・・。歳よ・・・。
コミックスでは過去編や外伝などもあるので、今度読んでみようと思います!
タバコの吸う姿のかっこよいことよ・・・
「ACCA13区監察課」は作品一貫して「おしゃれ」という言葉が似合う作品だと思います。
主人公のジーンは「もらいタバコのジーン」という異名をもっていて、各区でクーデターに賛同した区長の面々はジーンに意思をタバコを渡すことで伝えていきます。タバコが今作のキーアイテムになります。
原作者のオノ・ナツメさんですが、現在は「ACCA13区監察課」の世界観を引き継いだ「BADON」を連鎖していたり、ビッグガンガンコミックスの「シガレットアンソロジー」にも寄稿していて、タバコに関する作品が多くあります。映像についてで述べたように、煙草を吸っている時のしぐさってなぜだかとても魅力的なんですよね。個人的な見解ですが、タバコの持つ手の形がとても美しいのと、タバコを吸っているときはきっとその人にとって一番気を抜いてるときで、その人の素の表情を見ていると錯覚して人間としての魅力も感じてしまうのかなと勝手に思っております。何か理論的に理由があるならちょっと知りたいです。
一番好きなキャラクターは「ニーノ」
一番好きなキャラクターは「ニーノ」です。
ニーノは、ドーワー王国の血縁であるジーン・ロッタ兄妹の成長を写真で記録し、上司を通してドーワー王国の国王に送っておりました。当初は、本当に使命として記録に残していたのだと思いますが、ジーンと高校で友達として仲良くなってからは、機械的に記録を残すというよりは、兄弟を見守っているような感じだったと思います。
目頭の下あたりにしわがあったり濃い目の影が落ちてたりして、少し大人っぽい印象はあったのですが、まさかジーンより10歳も年上とは・・・。第7話でニーノが上司の方に電話しているときに「疲れが抜けなくなってきましたね」と言っているのを聞いて、ジーンと同い年なのにそんなに・・・?と思ったけどそういうことだったのか・・・?
ビジュアルもめちゃくちゃかっこいいんですが、ジーン・ロッタ兄妹との絶妙な距離感がよいですよね。一応ジーンとは友人となっておりましたが、感覚的には弟みたいな感じだったんじゃないかと。そして、「ACCA13区監察課」のなかでは誰よりも裏があるのも大変魅力的でした。影があるキャラクターって魅力的に見えますね!
どんな人にオススメか
- 国政など少し難しいので対象年齢は高め
- 落ち着いた雰囲気の作品をお探しの方
- とにかく大人な世界観の作品をお探しの方
- おいしそうな食べ物が見たい方
アクションなどの感覚で楽しむ要素が少ない分、理解するのに視聴者側も結構頭を使う作品かと思います。感想でも述べました通り、原作連載途中でアニメになって最後はアニメオリジナルになる作品とは違って、原作分のストーリーがアニメ12話で完結するので、伏線もしっかり全部回収されていて見終わった後の満足感はすごく高いと思います!
さいごに
ご一読いただきありがとうございました!
今後も様々な作品のレビューをしてまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!
今回紹介した「ACCA13区監察課」は、以下から視聴可能ですので、ぜひ皆様も一度ご覧ください!
「BADON」も読んでいるのですが、こちらも大変面白いのでアニメになってくれたらいいなぁ!